思えば1988年暮れに出会ったデラべっぴんでエロに開眼して以来、もう29年経つ。29年て。昭和の終わり近くとともに、私のデラべっぴんマニア道が始まったのか。
デラべっぴんNo.38(1989年1月号)の発売が1988年11月26日。そう、デラべっぴんは月号の前前月の26日発売だったんだよ。つうか、そんな今はもう無いエロ本の小ネタ話を誰に話せばわかるってんだ。
勉強部屋でクローゼットからはみ出す程のデラべっぴんを隠し(隠せてない)、高校を出て親元を離れて、大学時代はエロ本(古本多く含む)買い漁り、みうらじゅんのエロスクラップを知って「こういうことやっていいんだ!」と、なんだか自分が手離せないエロ本を、いくつになっても持っていていいんだ!という、あの許された感。
ズリネタとして使っていたページ残したさに他のページを切って捨て去り、一時期は20枚程度にまとめてホチキス留め、のちにポケットつきファイルに入れてオナニーしていた。今も7冊ほど保管してる。
以前、安田理央さんのブログで「
S氏の遺した情念に溢れた大量のエロイラスト
」というのがあったけど、私なんか足の爪のアカほどにも及びませんが、それに近い執着があるのではないかな、と思ったり。子供が見たら情けなくやはり思うんだろうか。
エロ本のスクラップ以外に、PC、スキャナ、カラープリンターを手にしてから、お気に入りのカットをトリミングしてプリントアウトしてファイルする、というのもやってた。これは先日処分した。
というか、人生においてこれ程までにこだわって思い入れがあり手放せず、性の嗜好に影響を受けたにも関わらず、リアルで「そうそうそう、あれでもう何百回とオナニーしてる!」みたいな、噛みあえる話ができたことが1回も無い。
インターネットが普及してからというもの、音楽やマンガなどに関する自分のハマったそのポイントごとに「それわかる」と背景もツボもわかりあえる人というのには出会えたけれど、エロ本の特に大好きなデラべっぴん、GRACE、URECCO、GOKUHのズリネタ話でそういう次元で話せたということが無い。
そういうことで言うと、エロファイルだのデラべっぴんへの思い入れだの、リアルで話せた機会があった(こちらから一方的にだけど)のは安田理央さんと、デラべっぴんRご担当のYさんだけ。'92年頃に「カルトQ」という毎週お題のマニア達が競うクイズ番組で、たしかウイリアム・バロウズの回だったと思うけど優勝した人が「普段話す機会がないことを話せてよかった」というようなことを言っていて、まさに話ができたときはそんな感覚だった。
これだけ情熱をもってファンであることを声を上げても、きっと同じよう嗜好の人には出会えず、自分は老いて死んでいくのかなあと思うと少し諦めつつも今日も今日とてこんなテキストを書いている。いや、こういう話は何回でもしたい!w