エロ本(主に'89年前後頃のデラべっぴん好む)、オナニー大好きなDBMのテキストメインブログです。
管理人の本館ブログはこちら。最近はTwitterTumblrメイン気味。冴木直は女神。

思春期を静止画派で過ごした世代(その1「エロ本断捨離はじめ」)

 家の中の問題として「見ないふり」をして過ごしてきた、手元に残している厳選の末に凝集されたエロ本(デラべっぴんのダブリ所有含む 50冊近く)と、「オナニー専用ライブラリ」として何度も「使った」ズリネタページと、スキャンしたページのトリミング画像をカラープリントしたものを入れたファイリング7冊を入れているダンボール箱の収納場所。 しかし、手狭になった家の中の置き場所の限度と、小学生で学年が上がる息子や下の娘の目につきにくい場所へ集約するべく、業を煮やした嫁に任意処分される前に(黙認している)自らの手で処するべく、ついにそこにメスを入れる日が来てしまった。私は泣く泣く断捨離をすることを決意した。

 かくして、家族には内緒でこっそりと有休とって嫁も子供らもいない平日の真昼の自宅でエロ本の断捨離を始めたのだった。
 作業を開始する前に、「途中でページを確認している間にオナニーしたくなって抜いてしまい、だんだん散漫に時間を過ごす」ことを懸念し、そうなると最大の時間と有休のムダになってしまう予想ができた。これを避けるために取り掛かったことは、リビングにエロ本とエロファイルを数冊お気に入りのページを広げて颯爽とオナニーし、早々に頭を「作業するモード」に切り替えたのだった。

 まずはダブリで2冊持っているデラべっぴんの確認。そしてそのまま捨てることができないエロファイルたちのページ引き抜き作業。エロファイルとは既出の「オナニー専用ライブラリ」として、エロ本の「抜きたい」ズリネタの特にお気に入りのページだけを切り取り、ポケット式のファイルにファイリングした、何度となく「使った」実に濃ゆいファイルのことである。

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   私はエロ本のスキャン画像データを結構もっていて、それらは主にデラべっぴん(創刊~No.78、100、101)、大べっぴん、ビデオボーイ、GOKUH、デラべっぴん増刊号、デラべっぴんのムック本、GRACEなど。これらのデータ化ライブラリは、10年以上前に独身の頃に裁断機とドキュメントスキャナのscansnapで、片っ端からスキャンしまくったのが殆どと、一部は結婚後数年目に慢性的なエロ本断捨離のときにスキャン代行業者に依頼した際のものである。
いまTumblrやブログでデラべっぴんの画像やオナマイドをupできているのは、この頃に懸命にデータ化した自分の賜物である。ありがとう、独身の時の自分。おかげでいつでも好きなデラべっぴんを見られる。

データ化したエロ本ライブラリの一部

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(つづく)

『裸の巨人 宇宙企画とデラべっぴんを創った男 山崎紀雄』 (阿久 真子・著 双葉社)

 発行されてちょっと日が経ってしまいましたが、これは書かねばと思っていたので。

裸の巨人 宇宙企画とデラべっぴんを創った男 山崎紀雄

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思わず歴史的名書・デラべっぴんNo.38(1989年1月号)と大べっぴんNo.2と並べて撮影(笑)

 宇宙企画・英知出版の元・社長、山崎紀雄氏の半生を軸に会社設立~倒産までを語った回顧録的評伝。週刊大衆連載時のものから加筆され、書籍版はオナマイド制作者のほうとうひろしさんや、当時の現場関係者などの証言が補強され、巻末に山崎社長と末井昭さん(白夜書房)、中沢慎一さん(コアマガジン)の 特別鼎談 が加筆収録された構成になっています。

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 表紙モデルの素材となったデラべっぴん創刊号(1985年12月号)巻頭・伊織祐未

 21世紀になってから'80〜90年代のエロ本について、当時の制作・編集の現場エピソードの語り部的な記録として、これまで『エロ本黄金時代』(本橋信宏/河出書房新社)『エロの「デザインの現場」』 ( 有野陽一 / アスペクト )など、いくつか発刊されたものがありました。そんな中で、週刊大衆にて昨年2016年5月30日号より突如「宇宙企画と『デラべっぴん』を創った男」の連載が始まり(計23回)、それに大幅な加筆・修正を加えられたのがこの単行本です。週刊大衆で連載の3回目くらいで私は知ったのですが、「これはすべて押さえていなければならぬ」と思い、慌てて過去分を探して入手しました。書籍化されると知り、手にしたときはエロ本買った帰り道のごとく心躍らせましたね。

 雑誌編集部のグラビア班を経て、ビニ本制作、団鬼六との交流、AV拡販への模索とそこからの快進撃(ヒットに火がついた水沢聖子のビデオには山崎社長が企画・デザインしたポスターがついた、という逸話は面白かったです)、村上龍との対談時のこと、出版コード欲しさに出版社を買収して英知出版を本格的に経営開始、高額な絵画蒐集、莫大な利益の獲得、そして転落、倒産・・・とデタラメかつジェットコースターのような人生模様がそこにはありました。そして一貫しているのは、山崎社長のビジュアル、色彩への強力なこだわりです。

 私などは、やはり「デラべっぴん」に撃ち抜かれて還らぬ人となったので、どうしても宇宙企画よりも英知出版の話題に興味津々だったわけですが、全体を通して読むと、本のタイトルに持ってきている「デラべっぴん」のことよりも、どちらかというと先行して発刊されていた「Beppin」の立ち上げ、根幹となっている美学、色使いへの執着などが強調されている印象でした。逸話の中で「斉藤編集長が印刷所に出向き、少しでも色味が違うとしつこく食い下がって印刷機を止めた」話や、山崎社長のセーラー服のこだわりで「イヴ・サンローランの生地で創ったセーラー服を秋元ともみに着せ、写真集を作った」や、当時高額だった「男性誌で初めてデジタル修正を使った」など、どのエピソードも、いかにその執念と経費のかけ方が凄まじかったかが覗えます。

 以下は読んでいて物足りないなあ、と思ったことなど。
 最も興味津々である伝説のデラべっぴん初代編集長・黒木氏のエロに対する群を抜いたセンスに関する逸話は、これまでたびたび目にしていましたが、この本でももちろん触れられています。ただし、 今回書籍のタイトルに「デラべっぴん」を冠しているならば、 デラべっぴんの創刊時から深部に根付いていた彼の徹底した美学や企画のエピソードなどについてもっと触れられていればなあ、と思いました。連載時はこの辺が非常に希薄で、正直「ええ!?これだけ?」と拍子抜けしましたが、この部分をほうとうひろしさんの証言などでかなり詳細に補強されています。
惜しむらくは個人的にはデラべっぴんで私の心に永久の爪痕を残し、その後のズリネタの嗜好を完全に決定づけたカラミの企画ページについては、軽くさっと語られて終わっているところでした。そこの部分が最も気になっていたのですが、あっさりとしすぎていて非常に残念。また、「デラべっぴん」の前身である「大べっぴん」については「あった」と触れられているだけです。なんということでしょう!!(笑)
 あと、”宇宙少女”に代表される早川愛美、小森愛、美穂由紀のような清純美少女路線だった英知出版が、「デラべっぴん」ではその正反対の、淫靡でエロ満載な企画を展開したことについてももう少し知りたかったです。おそらく結果的に黒木氏の才能が遺憾なく発揮される場であった、ということなのかもしれませんが、「デラべっぴん」についてはエロ本としてのパブリックイメージがソフトかハードかの意見が分かれるところだったりするので気になっていました。

 「Beppin」からの余った、極めて高品質なポジカットで「デラべっぴん」のグラビアを構成し、そこで余った経費でいかに面白い企画に費やすか、という方針は徹底していたというのを改めて再確認をしました。
この手法は、自分がその他購読していたGOKUHやビデオボーイで、「デラべっぴん」からのカラミの使い回しが多数あって歓喜していたことにも繋がるわけですが(当時の英知出版のグラビアは、複数似たカットのものがあちこちで載ってました)、そういう意味で言うと、ネットの消費スピードの時代と比べれば、AV女優の絶対数の少ない時代、アイドルのような美少女の起用、きわどいカットのカラミの企画、工作企画、サブカルチャー的記事など、 物理的に手に入れないと見て楽しむことができない「エロ本」という媒体の優位性をフルに活かし、その役割を果たし、 結果莫大な売上実績と相まって唯一無二なエロ本として君臨し続けたと思うのです。

リアルで話す機会がないまま消失していくエロ本への熱い思い

 思えば1988年暮れに出会ったデラべっぴんでエロに開眼して以来、もう29年経つ。29年て。昭和の終わり近くとともに、私のデラべっぴんマニア道が始まったのか。

 デラべっぴんNo.38(1989年1月号)の発売が1988年11月26日。そう、デラべっぴんは月号の前前月の26日発売だったんだよ。つうか、そんな今はもう無いエロ本の小ネタ話を誰に話せばわかるってんだ。

 勉強部屋でクローゼットからはみ出す程のデラべっぴんを隠し(隠せてない)、高校を出て親元を離れて、大学時代はエロ本(古本多く含む)買い漁り、みうらじゅんのエロスクラップを知って「こういうことやっていいんだ!」と、なんだか自分が手離せないエロ本を、いくつになっても持っていていいんだ!という、あの許された感。

 ズリネタとして使っていたページ残したさに他のページを切って捨て去り、一時期は20枚程度にまとめてホチキス留め、のちにポケットつきファイルに入れてオナニーしていた。今も7冊ほど保管してる。

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以前、安田理央さんのブログで「 S氏の遺した情念に溢れた大量のエロイラスト 」というのがあったけど、私なんか足の爪のアカほどにも及びませんが、それに近い執着があるのではないかな、と思ったり。子供が見たら情けなくやはり思うんだろうか。

エロ本のスクラップ以外に、PC、スキャナ、カラープリンターを手にしてから、お気に入りのカットをトリミングしてプリントアウトしてファイルする、というのもやってた。これは先日処分した。

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 というか、人生においてこれ程までにこだわって思い入れがあり手放せず、性の嗜好に影響を受けたにも関わらず、リアルで「そうそうそう、あれでもう何百回とオナニーしてる!」みたいな、噛みあえる話ができたことが1回も無い。
インターネットが普及してからというもの、音楽やマンガなどに関する自分のハマったそのポイントごとに「それわかる」と背景もツボもわかりあえる人というのには出会えたけれど、エロ本の特に大好きなデラべっぴん、GRACE、URECCO、GOKUHのズリネタ話でそういう次元で話せたということが無い。

 そういうことで言うと、エロファイルだのデラべっぴんへの思い入れだの、リアルで話せた機会があった(こちらから一方的にだけど)のは安田理央さんと、デラべっぴんRご担当のYさんだけ。'92年頃に「カルトQ」という毎週お題のマニア達が競うクイズ番組で、たしかウイリアム・バロウズの回だったと思うけど優勝した人が「普段話す機会がないことを話せてよかった」というようなことを言っていて、まさに話ができたときはそんな感覚だった。

 これだけ情熱をもってファンであることを声を上げても、きっと同じよう嗜好の人には出会えず、自分は老いて死んでいくのかなあと思うと少し諦めつつも今日も今日とてこんなテキストを書いている。いや、こういう話は何回でもしたい!w

お気に入りのエロ本をマテリアルとして所有したい病

 これまでエロ本、特にデラべっぴんの1992年以前のもので思い入れが強い、既に持っている号なのにまた買ってしまう、というのがこれまで何回もある。といっても、同じ号を1度には2冊までで3冊以上持っていたことはない。

 もう病というか性癖と言うべきか。

 独身時代にドキュメントスキャナと裁断機を買い、「これでエロ本を全部データ化して部屋のスペース確保、かついつでもアクセスできる!」と意気込み、結果デラべっぴんに関しては結婚前までに蔵書の9割はデータ化したのだった。そして残り1割は嫁がいない時間帯で粛々とスキャンした。先日はずっと着手できてなかった大べっぴん第2号をスキャンした。これでようやく大べっぴん全号(2冊だけだけどw)も完了。

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 そんなことをやっていても、古本屋やヤフオクのアダルト-本カテゴリで89年前後のものが出品されているのを見ると、つい見入ってしまい安いものだとついつい買ってしまうということが度々ある。そして手放してはまた買い、を繰り返す、という。。

 今では実物のエロ本を開いてオナニーすることはほぼ無いに等しく(休みの日で嫁も子供も不在でまず帰ってこない時間帯にすることは1年に2回くらいあるw)、エロ動画とエロ画像とデータ化したエロ本画像でオナニーすることが多くなった。
しかしそんなオナニーライフになっていても、自分が抜きまくった号に関してはどーしてもマテリアルとして所有していたいという性癖があり、自分でも大変厄介に思っている。

 たとえばデラべっぴんNo.38(1989年1月号)に関して言えば、所有の遍歴でいうと
小学6年時に購入 → 大学入学時に実家出る際に手でページを切り取り → 社会人になってからも捨てられず100円ショップの透明ポケットのファイルにお気に入りを入れて保管 → ファイルで保管していても古本屋で見かけてつい購入 → 手放す(人にあげる、出品する、など) → また買う
という感じで、最後の2つを今はループしている感じ。

 昔、お気に入りのレコードを観賞用と保存用ということで、同じレコードを複数枚所有する、という人がいたが、自分の場合は「解体されていないエロ本」と「別の保存用」ということで持っていたいのだと思われる。保存用っていうのは「もし1冊なくなっても、手元にまだある」という安心感として、って一体どれだけ持ってたいんだよ、と自分でも呆れている。

 自分よりも下の世代で既に思春期にはネットがあったという人らは、こういうマテリアルとして所有していたい欲求というのはあるのかなあ。このエロ画像動画はバックアップ取らなきゃおれ死ぬ!みたいなの。そういうズリネタの話が噛み合う人としたいんだよおれは。

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ズリネタで共感し合えるお仲間がいる人がうらやましい。

 今までさんざんデラべっぴんのどのページでオナニーした、という話をあちこちで書いてきたけど、

そのことについて「同じページで抜きました!」という反応はほぼ1%に近い。

あんなにメジャーなエロ本だったのに、その遭遇率は奇跡に近い。

 エロ本なんてズリネタとしてオナニーに使ってナンボじゃねーか!と常々思っているけど、語られる部分は概ねにして名物コーナーだとか、その本の特徴みたいな切り口で触れられることが多い。

オナマイドはもちろんインパクト大で、唯一無二なデラべっぴんの企画なのは間違いなく、大真面目な面白エロという点で有名だけど、もうちょっとカラミのページについて触れられてもいいんじゃないか?と思う。

みんな各論ではなく総論で語りたいのかな。

 最初に買ったデラべっぴんはNo.38(1989年1月号)で、当時小学6年の11月下旬。

フォト激画はこのとき、既に第18弾(「 ラグビー部員を治療する好きモノ看護婦日記・股間に妖しく

潜む強烈な太い注射器」 )で「毎月こんないやらしいものが載ってるなんて、全部見たい」と思う

くらいに興奮したのだった。(結果的に連続では大べっぴん創刊号~デラべっぴんNo.78(1992年5月

号)まで買い揃えた。)

 正直、永井豪のマンガで「あのシーンで抜いた!」というようなズリネタ話をし合える仲間がいる人

がうらやましい。以前、デラべっぴんRさんに書いた記事でもしれっとそんなお仲間募集をしましたが

華麗にスルーされているし(泣)。

 ああ、おれも「性知識講座の冴木直のカラミで今でも使ってる!」というような話をしてみたい。


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デラべっぴんマニア(エロ用裏垢)。デラべっぴん(~90年代初頭)、エロ本とオナニー、マリオンのデカ尻シリーズ大好き(洋モノも)。どちらかというと尻派。 静止画派。「デラべっぴんR」でコラム執筆など。 https://t.co/d8Gr6G8VAO
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